ケビントがブログ「赤いのは壁だけ」

1995年の春
1泊3日でロサンゼルスまで
ギターを買いに出かけました。








当時、
その短期でUS往復の発券をしてくれたのは2社しかなくて
乗ったことがある大韓航空でなく
まだ乗ったコトがなくて
当時は憧れていた気になっていた
シンガポール航空を選びました。










楽器屋さんのある
ハリウッドの一部界隈は
何度か訪ねたコトもあり
かなり余裕かまして行きました。






ら、、

アテにしていた
楽器屋さんは
その日と翌日は連休されてました。

つまり、私の滞在中は開かない…

意味もなく
隣のまるで関係のないお店のドアを叩いて

「オレは明日にゃ日本に帰っちゃうんだよ！
隣の楽器屋さんは何とか明日までに
開かないの！？」

などと、
まるでトンチンカンなコトを
言ってみましたが
もちろん隣のオジさんは
何ら反応されるコトはなく
ポカンとされるだけでした。

よく映画である
両掌を上に向けて
肩をすくめるポーズを
リアルにアメリカの方から
見たのはたぶんそれが初めてだと思います。

結果、狙ってたヤツとは
違う1本を買って来ました。



で、

この時もLA Gun Clubって
射撃場に行ってみました。







ら、、、

何と1989年にサンフランシスコの
銃砲店で働いていた方と再会しました。

奇しくも浜松市の出身だった彼は
お会いした89年当時の

「まだアメリカに来て2週間なんですよ」

と言われていた
何となく自信なさげな様子とはうって変わって
ショップの部下に指示を出したり
ショップ内の案内やらされていて
とても自信に溢れ堂々と見えました。

その6年の間に
彼がアメリカ社会で
どんな風に過ごして来たかなんて
もちろん知る由もありませんが
相応に歯を食いしばられて来られたのは想像に難くないと感じました。


その時、
私はとても強く、
本当に強く思いました。

久しぶりに会った人に
何か訊かれて
いつもネタ持つ人でいたいと。。。






そして、

「ちょっと来週ギター買いに行って来るわ」

「どこへ？」

「ちょっとロサンゼルスまで」

「は…？？」

と、
妻を驚かせてしまった
この1泊3日で、

それは
夜、靴底に$100札忍ばせて
飲みに出かけて帰って来たら
ホテルの正面玄関が閉められていて途方に暮れかけたってのと
併せて、とても勉強になったコトでした。